成熟消費社会における小売店
物不足を補うための小売業の店は、立地が良くて人が集まりやすところに店舗が集中し、商店街が形成され、繁栄してきました。
その商店街が地方では特に衰退の道を辿り、寂しいかぎりです。
戦後の極端な物不足の延長線上にある成長戦略 大量生産、大量消費の思想がシステム化され、「大きいことはいいことだ」になり繁栄してきた過去、バブルは崩壊し、物あまり現象で商品はあふれ、需要に対して供給過多となり、結果、使い捨て、ディスカウント、安かろう悪かろう、の小売りがはびこり、そろそろ限界にきているようです。
日本人の特質であった、質素な生活の中に豊かさを見出す賢さ、物の豊かさからこころの豊かさを求めて、本当に良い物を大切に使いながら生活を豊かにする成熟消費社会に突入したようです。商業のあり方にも業態変化が起きています。
賢い消費者が本物を見極めることで商品は選別され、良い物が残り、お客様の役に立つ店が繁栄する。いつの時代も「店はお客様のためにある」商いの原点はここにあります。