第三十二話 「キワニスクラブを楽しむ」

第三十二話 キワニスクラブを楽しむ

平成14(2002)年8月27日、熊本キワニスクラブが設立され、児童または青少年の健全な育成を目的に活動しています。
 キワニスは大正4(1915)年、米国デトロイトで発足しました。ロータリークラブ、ライオンズクラブと同様に世界的な奉仕団体です。日本では昭和39(1964)年、東京キワニスクラブが誕生、福岡キワニスクラブが同51年に設立されています。
 設立当初は数を増やさない方針でしたが、近年は各県に呼びかけられて熊本、鹿児島、大分、長崎、宮崎、佐賀にクラブが新設されています。

私は熊本設立当初からの会員です。それまで他のクラブに入会していましたが、仕事上出席がままならないため退会し、出席義務が緩やかなキワニスに入会しました。仕事優先の私にはぴったりでした。
 会員20人からのスタートでしたが、現在は150人、熊本県内に広がっています。結構楽しく隔週例会をやっています。初代会長は九州ルーテル学院大の清重尚弘学長、事務局長は「くまもと経済」を発行する松岡泰輔会長です。笠日出臣・元熊本放送社長は「多様な人が各地域から集まり有意義な会になった」と言っておられます。
 熊本クラブの奉仕活動の内容の濃さは、常に全国の注目の的になっています。キワニスの全国の大会では常に熊本のPRに努めています。
 平成19年、清重尚弘日本地区ガバナーの方針は、幼児最優先を柱に掲げ高い評価をいただきました。幼児こそ人類の未来を託す存在、ところがまことに弱い存在です。社会の矛盾、ひずみの影響を直ちに被る。保護するのは大人の責任です。熊本では「こうのとりのゆりかご」を運営する慈恵病院の蓮田太二理事長に金一封を贈りました。
 キワニスクラブには衛星クラブがあります。レディースクラブや熊本市以外に宇城クラブ、菊池クラブ、阿蘇クラブがあり、特色ある活動をしています。
 またキワニスドールも高い評価をいただいています。真っ白な木綿生地に綿を詰めた人形を手作りし、闘病中の子供たちに贈っています。会員の職場を訪ねる例会はいつもと違った雰囲気で、仕事を理解することにもなり大変好評です。