第三十六話 「夢は必ず実現する」
雲をつかむような夢がはたして現実となるのか、夢まぼろしとなるのか・・・・・・実現の確約など、何もないのに夢は生きがいとなる。明日の命さえも確約はないのに、人は皆生きていることを信じて、夢を叶えたいと夢見る。すべからく成功の出発点は夢である。人間の身体の能力はどこまで伸びるのか、もう限界と思うスポーツの記録にしても驚くばかりです。もっと驚くべきことは、心の豊かさ、人間の心の力です、夢みるときは強くなる、夢がなくては、人生は不毛で非生産的です。夢は私達の潜在能力を顕在化させる力があるのです。夢に基づいて行動することにより潜在能力が開花するのです。すべての人に潜在能力がある、夢を実現するためには人間の潜在能力を信じることが最初です。夢は胸に秘めているだけでは現実に近づかない。夢は人に語ることによって人から人へ、ある時は褒められ、ある時は叱られ、人に導かれて正しく整えられていく。夢を文字にすることによって、論理的、客観的、法則的、整合性ができてくる。夢を描くことによって、旗印となり、モチベーションが高められる。夢を語り、文字にし、絵にする過程において、夢は少しずつ形を整え、そのうち共感者が現われ、同志としての絆が育まれていく。その頃から、ふわふわとした雲のような夢に数字が入り次第に結晶化され、結晶化された夢は同志共通の目標となる。これが、夢から現実に変わる瞬間である。夢は目標となり、目標達成のための戦略が練られ、戦略を遂行するための組織ができる。その組織に人が位置づき、戦術行動をともにする。人は価値ある目標を持つことで苦難を克服し、段階的に目標に近づいていることを自覚し、働きがいを見出す。夢を働きがいに導くシステムこそが、成功の要である。苦難をやりがいと感じる人と、苦難を嫌なことと受け止める人では、人生において雲泥の差ができて当然である。この考え方は、私が40才のときから経営者仲間と始めた早朝勉強会で、夢を実現するために成功プログラムの内容を何度も何度も繰り返し指導を受けました。今も会社経営と社員教育に活用しています。